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経営者の一問一答

Q. AIの導入は、詳しい社員に任せたいと思っています。社長本人が触る必要はありますか?

社長本人がAIを触る必要はあるのか

入門進め方

先に、答えを。

最初の「仕事の棚卸し」だけは、社長ご本人の参加をおすすめします。 その後の実装・改善は、担当者と進められます。 社長にしか分からない判断基準を言葉にする工程は、代わりがきかないからです。

「詳しい人」に任せると、起きやすいこと

AIに詳しい社員がいる会社ほど、導入がその人で止まりやすい、という相談をよく伺います。 その社員は道具の使い方には詳しいのですが、「社長が何を見て、何を判断しているか」は知りません。

その結果、道具は入ったのに、確認は相変わらず社長へ戻ってくる、という状態になります。 社員は「これ、社長に聞いたほうが早い」と言い、社長の予定表は元の密度に戻ります。

社長にしかできない工程は、ひとつだけ

AIに仕事を渡す準備は、大きく3つの工程に分かれます。

  1. 社長に集まっている仕事を並べて、AIへ任せる順番を決める(棚卸し)
  2. 判断基準と手順を言葉にして、AIが読める形にする
  3. 実際に動かして、担当者が自分で直せるようにする

このうち、社長ご本人でないと進まないのは 1 と、2 の前半です。 「なぜこの案件は自分が見るのか」「どこを見て良し悪しを決めているのか」は、社長の頭の中にしかありません。

逆に言えば、そこさえ言葉になれば、あとは担当者と進められます。 ご相談の場では、最初の1か月ほどをこの棚卸しに使い、そのあとは担当者へ引き継ぐ形をよくとります。

時間が取れない社長へ

棚卸しと言っても、机に向かって書き出す作業ではありません。 ご相談の場で、私が質問をしながら、社長が口で答えたことをその場で書き留めていく形です。 社長の持ち物は、いつもの仕事の話だけで足ります。

書いた人:Hakushi(AIエージェント導入コンサルタント/生成AI研修講師/AIアーティスト)。プロフィール