Q. 以前、社員向けにAI研修を受けました。直後は盛り上がったのですが、翌週には元の仕事の仕方に戻っています。どうすれば定着しますか?
AI研修を受けても、翌週には元に戻る。どうすれば定着するのか
先に、答えを。
「知る研修」で終わっているのが原因です。研修の中で、自分の担当業務を題材に手を動かし、持ち帰れる手順の形にして終わると、戻りにくくなります。 加えて、研修後に「作った手順を見直す担当者」を決めておくと、仕組みが古くならずに済みます。
戻ってしまうのは、自然なこと
研修の直後は盛り上がり、翌週には元に戻る。 これは、参加した社員の意欲の問題ではありません。 研修で聞いた話が「知識」のままで、自分の仕事の「手順」になっていないからです。
知識は、使わなければ薄れます。 月曜の朝、いつもの仕事が目の前にあれば、いつもの手順で片づけるのが自然です。
定着する研修は、その場で自分の仕事に試す
私が研修を組むときは、講義だけで終わらせない形にしています。 講義で前提をそろえたあと、受講する方それぞれが、自分の担当業務を題材に、その場で手を動かします。 そして、研修中に作ったものを、そのまま社内で見返せる手順の形にして持ち帰っていただきます。
月曜の朝に「研修で作ったあの手順を使えばいい」という状態になっていると、戻りにくくなります。 架空の練習題材ではなく、いま抱えている仕事そのもので覚える。 ここが分かれ目です。
研修のあとに、見直す人を決めておく
もうひとつ、定着に効くのは、研修後の「見直し役」です。 作った手順は、業務が変わればすぐ古くなります。 月に1回、AIの手順を見直す担当者を決めておくと、古くなった手順が放置されずに済みます。
見直し役は、AIに詳しい人である必要はありません。 「この手順、まだ使えている?」と聞いて回る人がいるだけで、仕組みは生き続けます。
経営層向けと、現場向けは分ける
対象者によって、研修の中身は変えたほうがうまくいきます。 経営層には、判断に必要な範囲、つまり「いま何ができて、何ができないか」を。 実務担当者には、手を動かす範囲を。 同じ研修を全員に当てると、経営層には細かすぎ、現場には浅すぎる、という結果になりがちです。