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経営者の一問一答

Q. AIエージェントという言葉をよく聞きます。うちで使っているChatGPTと、何が違うのですか?

AIエージェントは、ChatGPTと何が違うのか

入門AIエージェント

先に、答えを。

ChatGPTは「聞いたら答える」。AIエージェントは「頼んだら、自分で調べて、手を動かして、結果を持ってくる」。 違いは賢さではなく、仕事の渡し方です。 社長の側から見ると、部下に「これ調べて答えて」と言うか、「これ、やっておいて」と言うかの違いに近いです。

「聞く」道具と、「任せる」道具

ChatGPTのような会話型のAIは、こちらが1回質問すると、1回答えが返ってきます。 続きが欲しければ、また自分で質問を書きます。 次に何をするかを決めているのは、ずっと人間の側です。

AIエージェントは、指示を一度出すと、そのあとを自分で進めます。 必要な資料を開き、足りない情報を調べ、下書きを作り、結果をまとめて持ってきます。 途中で「ここは確認が要る」と判断すれば、そこで止まって聞いてきます。

Claude Code や Codex という名前を最近よく目にするのは、この「任せる」タイプのAIが、ふつうの会社で使える形になってきたからです。

社長の仕事で言うと、何が変わるか

社長の予定表には、「自分でなくてもよかった30分」が、だいたい毎日どこかに入っています。 報告書に目を通す、返信の下書きを作る、会議の前に数字をそろえる、といった仕事です。

会話型のAIでも、この30分は少し短くなります。 ただ、質問を考えて、答えを読んで、次の質問を書く、という往復は残ります。

AIエージェントに渡す場合は、往復そのものが減ります。 「この報告書を読んで、判断が要る点だけ3つにまとめて」と一度書けば、あとは結果を見るだけです。 空いた時間を、次の一手を考える時間へ戻す。ここがいちばんの違いです。

「任せる」には、渡し方がある

任せると言っても、丸投げではありません。 社長がふだん部下に説明していること、たとえば「この客先には数字を先に出す」「この言い回しは使わない」といった判断基準を、先に言葉にして渡しておく必要があります。

その渡し方を覚えると、渡せる仕事が少しずつ増えていきます。 最初の一歩は、AIの操作ではなく、「自分の判断基準を、一度言葉にしてみること」です。 このコラムでは、そこから順番に書いていきます。

書いた人:Hakushi(AIエージェント導入コンサルタント/生成AI研修講師/AIアーティスト)。プロフィール